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住職の法話 ある若いご住職の法話。日頃は法事・葬式に追われ、めったに月忌(月参り)には行けないのですが、たまたまあるお宅の月参りに行かれました。玄関で「ごめんくださーい」というと、奥から「上がって参っとっておくれ」と奥さんの声。お経が終わったころに、お茶を持って奥さん登場。住職の顔を見ることもなく低い声で、「住職はひとつも参って来んけんねー」。住職「・・・・」。奥さん、立て続けに「毎月手紙(寺報ばーっかり送ってくるけどねー、またその字が小さくて読みにくいんよねー」、とまったく住職であることに気づいていない様子。住職「来月から字を大きくするようにします」、奥さん「私が言ったって言わんとってよー」。こんな会話のすえ、最後まで住職と気づかず、住職も自分が住職だと名のれず。 2週間後、この地域の方が亡くなり、葬儀で再会。住職の顔を見て奥さんが(2週間前に会ったことにまったく気づかず)高い声で「まーーご院家さん、立派なお経をありがとうございました。毎月のお手紙楽しみにしておりますー」。住職「・・・・」。 実話です。人間はだれもがこんな二面性を持っています。阿弥陀さまのお慈悲なしに、私が仏となり道はないようです。 |
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